グリーンファイナンス

グリーンボンドを含むグリーンファイナンスを実施し、持続可能な環境・社会の実現に貢献していきます。

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サステナビリティ・リンク・ローン

JREは2021年1月にJ-REIT業界初となるサステナビリティ・リンク・ローン(以下、「SLL」)による資金調達を実施しました。
SLLは借り手の経営戦略に基づくサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(以下「SPTs」)を設定し、貸付条件をSPTs の達成状況に連動させることで、借り手に目標達成に向けた動機付けを促進し、環境・社会の面から持続可能な事業活動および成⾧を支援することを目指すローンです。

本SLLにおいては、気候変動リスク、特にCO₂の削減にフォーカスし、JREが環境KPIとして定めた目標のうち、以下の2030年度目標をSPTsに設定いたしました。

  • CO₂排出量の35%削減(2013年度比、原単位ベース)
  • ZEB保有 5棟(nearly ZEB、ZEB Ready、ZEB Orientedを含む)
■関連情報:

CO₂削減目標など、2030年に向けたKPIの設定

また、上記SPTsを基に、複数回の確認時点を設けることとし、各時点において別途定めた水準を達成できた場合には、利率について優遇を受けられる設計としています。

【本SLLの概要】
  借入① 借入②
借入先 農林中央金庫
借入金額 50億円 50億円
借入日 2021年1月29日
元本弁済日 2031年7月31日 2032年1月31日
■関連情報:

サステナビリティ・リンク・ローンの契約締結について
資金の借入(サステナビリティ・リンク・ローン)に関するお知らせ

第三者意見書

本SLLの契約締結にあたっては、SLL原則への準拠性や、設定したSPTs の合理性について、株式会社日本格付研究所より第三者意見を取得しています。

■関連情報:

株式会社日本格付研究所による第三者意見

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環境省モデル創出事業

本SLLは環境面においてモデル性を有し資金調達手法の先駆的事例を示すものとして、環境省より「令和2年度サステナビリティ・リンク・ローン等モデル創出事業に係るモデル事例」として選定され、環境省及び請負事業者(株式会社日本格付研究所、イー・アンド・イーソリューションズ株式会社)にて、「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン2020年版」への適合性が確認されています。

■関連情報:

環境省「令和2年度サステナビリティ・リンク・ローン等モデル創出事業に係るモデル事例等」選定に関するお知らせ
環境省報道発表

グリーンボンド

JREでは、サステナビリティへの取り組みの更なる推進に向け、グリーンボンドを発行しております。環境に配慮したESG投資による改修工事等の各種施策を通じて、エネルギーの削減‧顧客満足度の向上‧グリーンビルディング認証の取得などを推進し、ポジティブ‧インパクト注1を実現してまいります。

  • ポジティブ‧インパクトとは、「環境社会に関してプラスのインパクトをもたらすと同時に市場水準のリターンを満たすもの」として定義されており、国連環境計画‧金融イニシアティブ(UNEP FI)で提唱されています。詳細は以下UNEP FIのホームページをご参照ください(英語のみ)。
    国連環境計画‧金融イニシアティブ(UNEP FI)

1.グリーンボンドフレームワーク概要

グリーンボンド発行により調達した資金の使途

JREは、グリーンボンド発行により調達した資金を、グリーン適格資産(後述)の取得資金または改修工事資金のファイナンスまたはリファイナンスに全額充当します。

グリーン適格資産

グリーン適格資産は以下の基準のいずれかを満たすものから選定されます。(注2)

[1] 改修工事資金

工事の主たる目的において以下のa.~f.のいずれかを満たし、且つ、グリーンボンド払込期日から過去3年以内に完了もしくは今後完了予定であること。

  • 10%を超えるCO₂排出量又はエネルギー消費量の削減
  • 10%を超える水使用量の削減
  • [2]の認証のいずれかにおいて、星の数やランクの1段階以上の改善
  • [1]a.~c.の基準いずれかを満たし、且つ、外構植栽の多様性等、生物多様性の保全や回復への貢献
  • [1]a.~c.の基準いずれかを満たし、且つ、公開空地の改善や帰宅 困難者の受け入れの為の改修等の地域社会への貢献
  • [2]で列挙した認証・評価のいずれかの取得
[2] 取得資金

第三者認証機関より以下a.~c.の認証または再認証のいずれかを、グリーンボンド払込期日から過去3年以内に取得済または取得予定であること。

  • DBJ Green Building認証における3つ星、4つ星、もしくは5つ星
  • BELS認証における3つ星、4つ星、もしくは5つ星
  • CASBEE不動産評価認証におけるB+、A、もしくはSランク

注2: グリーン適格資産は、資産運用会社の代表取締役社長(サステナビリティ最高責任者)、ビル営業部 ESG推進室長(サステナビリティ執行責任者)、その他各部署長、及び各部の実務担当者により構成されるサステナビリティ委員会によって、サステナビリティ方針及び上記基準に基づいて評価及び選定され、資産運用会社の職務責任権限に基づいて、代表取締役社長により決定されます。

調達資金の管理

JREは内部管理システムを利用し調達資金の充当額及び未充当金額を内部で追跡・管理します。グリーンボンドで調達した資金が一時的にグリーン適格資産に充当されない場合、JREは未充当額を特定の上、グリーン適格資産に配分されるまでの間、現金又は現金同等物として管理します。

レポーティング
[1] 資金充当状況レポーティング

JREは、グリーンボンドで調達した資金が、グリーン適格資産の取得資金または改修工事資金に全額充当されるまで、各年の3月末時点の充当状況をJREのウェブサイト上に開示します。調達資金がグリーン適格資産のリファイナンスに充当される場合は、1)プロジェクトの完了日(認証/再認証取得日および改修工事の完了日)、及び2)充当額のリファイナンスとファイナンスの比率も開示内容に含みます。

第12回投資法人債(ジャパンリアルエステイト・グリーンボンド)/資金充当状況レポーティング

※下記の表は横にスクロールしてご覧ください

2020年3月31日時点           (億円)
  資金調達額 資金充当済額 資金未充当額 プロジェクト完了日 ファイナンス比率 リファイナンス比率
芝二丁目大門ビルディング
改修工事資金
10 8.7 1.3 2020.5.31予定※1 --- ---
赤坂パークビル取得資金 60 60 0 2017.9.29※2 0% 100%
四条烏丸センタービル
取得資金
29.5 29.5 0 2018.9.28※2 0% 100%
 
合計 99.5 98.2 1.3      
  • 最終資金充当日
  • DBJグリーンビルディング認証取得日
[2] インパクト・レポーティング

JREは、対応するグリーンボンドが残存する限り、グリーンボンドで調達された資金が充当された各グリーン適格資産の認証の取得状況、認証レベル、及びグリーンボンドで調達された資金が充当されたグリーン適格資産の以下の指標について年1回公表します。

  • エネルギー消費量
  • 水使用量
  • CO₂ 排出量

改修工事を伴うグリーン適格資産については、改善効果については、対応するグリーンボンドが残存する限り、工事完了後年1回公表します。JREは、適用されるクライテリアに従って、改修前と改修後のエネルギー消費量、水使用量又はCO₂排出量の推定削減率(%)を公表します。

第12回投資法人債(ジャパンリアルエステイト・グリーンボンド)/インパクト・レポーティング

※下記の表は横にスクロールしてご覧ください

2020年3月31日時点          
  認証取得状況 認証レベル エネルギー
消費量
(MWh)
水使用量
(m³)
CO₂ 排出量
(t-CO₂)
芝二丁目大門ビルディング 取得済 DBJ Green Building 2018 23,870 41,450 9,033
赤坂パークビル 取得済 DBJ Green Building 2017
四条烏丸センタービル 取得済 DBJ Green Building 2018

2019年4月1日から2020年3月31日

外部機関の評価

JREはグリーンボンドフレームワークの適格性(注3)についてESG 評価会社であるサステイナリティクスよりセカンドパーティー・オピニオンを取得しています。
サステイナリティクスのセカンドパーティー・オピニオン

注3: グリーンボンドフレームワークの適格性とは、「グリーンボンド原則」における4つの要件(調達資金の使途、プロジェクトの評価・選定のプロセス、調達資金の管理、レポートティング)に適合していることをいいます。「グリーンボンド原則」とは国際資本市場協会(International Capital Market Association(ICMA))が定めるグリーンボンドの発行に係るガイドラインです。「グリーンボンド原則」の詳細は以下のICMAのホームページをご参照ください(英語のみ)。
ICMAホームページ

2.【事例紹介】芝二丁目大門ビルディング改修工事

改修工事の概要

芝二丁目大門ビルディングの改修工事(着工済)は、グリーン適格資産の選定基準のうち、「エネルギー使用量もしくはCO₂排出量が10%以上削減される工事」の実施、および「DBJ Green Building認証における3つ星」を満たし、グリーン適格資産として選定しております。DBJ Green Building認証の取得においては、当該改修工事における高効率空調設備への更新、館内照明のLED化の他、防災・BCP面に資する取り組みを推進している点が特に評価されました。芝二丁目大門ビルディング改修工事の概要は以下の通りです。

改修工事の概要

DBJ Green Building 2018

物件名称 芝二丁目大門ビルディング
所在地 東京都港区芝二丁目3番3号
面積 土地 2,820m²(敷地全体)
建物 16,235m²(延床面積)
構造 鉄骨鉄筋コンクリート・鉄骨造
陸屋根地下2階付8階建
建築時期 1984年3月
所有形態 土地 所有権
建物 所有権
取得時期 2001年9月
取得価格 4,859百万円
改修工事の主な内容

本改修工事は、国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)が提唱するポジティブ・インパクトの考え方に基づき計画されております。

  • 環境負荷軽減を目的としたビル設備の更新
    高効率空調設備への更新、館内照明のLED化
  • テナント満足度の高いビジネス環境の提供
    テナント満足度調査において要望が多かったラウンジ等共用スペースの整備・拡充
  • テナント従業員の健康と快適性への配慮
    共用部分の一部緑化、自然素材を使用したリラックス・リフレッシュスペースの提供
  • デザイン面でのバリューアップ
    ESGを意識したデザインを検討。既存イメージの刷新を図り、物件のプレゼンスを向上。

共用部 改修イメージ(※変更の可能性あり)

共用部 改修イメージ(※変更の可能性あり)

改修工事の主な内容