トップメッセージ

J-REIT業界のリーディング・カンパニーとしてESGに関する取り組みを推進し、
長期的リターンにつなげていきます。

トップメッセージ

代表取締役社長 梅田 直樹

JREが行ってきたESGへの取り組みについて

ジャパンリアルエステイト投資法人(以下、JRE)のこれまでのESGに関する取り組みをステークホルダーの皆様に分かりやすく開示するために、初めてサステナビリティレポートを発行しました。JRE の資産運用会社であるジャパンリアルエステイトアセットマネジメント株式会社(以下、JRE-AM)では、2018年に「ESG推進室」を立ち上げ、3~4人が専任でESG関連業務に携わってきました。2018年には国連の責任投資原則(PRI)に署名、2019年にはJ-REITで初めてTCFD提言に沿った情報を開示しました。2020年には、気候変動リスクへの対応を更に推進するため、「2030年までのCO₂削減目標」などの環境KPIを発表しました。KPIの設定に当たっては、単なる希望としての数値目標ではなく、目標達成に向けた技術的なスタディや追加コストの試算に基づいて、実現可能と思われる目標を設定しています。これらの取り組みにより、JREは「ESGへの取り組みが最も先進的なJ-REITの一つ」として皆様から高く評価されるようになったと自負しています。

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代表取締役社長 梅田 直樹

ESGへの取り組みと長期的リターンの最大化

JRE-AMでは、ESGへの積極的な取り組みを、経営戦略上の最優先事項の一つとして位置づけています。環境、社会、ガバナンスへの取り組み強化を通じて、社会の持続可能性(サステナビリティ)向上に取り組んでいくことが広く社会から期待されているからだけではなく、そういった取り組みが上場REITの投資家にとっても長期的リターンの最大化につながる、と信じているからです。

ESGへの積極的な取り組みが投資家の長期的リターンにつながると私が考える根拠の一つは、私が三菱地所ロンドン現地法人でオフィスビル開発に従事していた頃の経験に遡ります。私がロンドンで関わった新築オフィスは5棟以上ありましたが、設計チーム(デザイン、設備、構造、積算、施工などそれぞれの専門家チーム)と一緒にいつも熱く議論していたのは、いかにしてBREEAM(英国で広く使われているビルのサステナビリティ評価)で最上位(OutstandingやExcellent)を取得するか、ということでした。もちろん、極論するとお金をかければ何でもできるのですが、我々の投資採算性とビルの環境性能とのバランスをどこで決着させるかというのはいつも難しい選択でした。一方で、多少コストアップになっても、環境や快適性に十分配慮したオフィスビルには、必ずと言っていいくらい、超優良テナントが通常よりも高いレントを払って入居してくれました。これらは、サステナビリティへの取り組みが比較的短期間で報われた事例ですが、そうでなくても長期的には投資家が必ず報われると確信しています。

また、この経験で私が強く感じたのは、テナント側でもESGに対する意識が想像以上に高まっているということです。最近はそれぞれの本業となるビジネスにおいてESGに強く配慮する企業が世界中で増えました。彼らにとって、自分たちの入居するオフィスビルがESGに配慮していないことは事業戦略上あり得ません。テナントの視点でも、環境性能の高いビルや、従業員の健康と快適性に配慮したビルを選ぶのは必然だと思われます。優秀な人材を獲得する観点からも、当然の選択だと思います。

その意味でも、JREがESGに積極的に取り組み、多くのテナントから選ばれるオフィスビルを増やしていくことは、長期的には投資家のリターンにもつながり、まさにWin-Winの取り組みになると確信します。

事業環境の変化を見据えたプロアクティブな資産運用

2020年はCOVID-19の世界的な大流行により、社会や経済に甚大な影響が及ぼされ、現時点ではまだ出口が明確に見えていません。そんな中で、世界中で社会やビジネスの持続可能性(サステナビリティ)が問われています。多くの人々は、持続可能な成長のためには、様々なステークホルダーとの協働、共存、助け合いが重要であることを改めて思い知らされたのではないでしょうか。我々も、従業員やその家族はもちろんのこと、テナント、ビル管理会社、工事会社、地域コミュニティなど全てのステークホルダーのHealth & Well-being(健康と快適性)が何よりも大切であることを改めて強く実感しました。

日本では少子化により総人口が減少に転じていることは、われわれオフィスREITに対しては逆風です。一方で平均寿命が伸びて60代、70代の就業者が増えるとともに、性別も国籍も様々な人々を労働力として取り込む多様性に優れた企業経営が進んでいます。

ITは急速に進化し、テレワークをはじめ働き方のオプションが増えました。今後はテナントから求められるオフィスビルのクオリティがどんどん高まることが予想されます。特に、ITへの対応と、環境性能やHealth & Well-beingに対するテナントの要求はどんどん高まるだろうと考えています。

そういった新しい潮流による事業環境の変化を見据え、先見性の高いプロアクティブな資産運用に努めることにより、ポートフォリオの競争力向上を目指して絶えず努力していくことが我々のミッションです。ESGへの取り組みが成果を生むまでには時間がかかるかもしれませんが、目指すべきゴールや途中経過を確認するためにも、サステナビリティレポートを通じて、これからも定期的にステークホルダーの皆様と情報を共有していきます。ESGへの取り組みは、J-REIT業界のリーディング・カンパニーとしてJREの社会的責務でもありますが、それにとどまらず、サステナビリティ向上を通じて投資主の皆様の長期的リターンにもつなげていきたいと熱望しています。

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